こんにちは。
皆さんは、もし皆さんの親やご家族、若しくは親族という身近な方に、介護が必要になったときのイメージはできますか?
私は家族の介護の経験がない頃は、まさか自分が人の介護をするなんてことはそうそうないだろうと思っており、家族を介護するイメージはできていませんでした。私はそのような中で親の介護をしなければならない事態に直面し、生活の変化やストレスなどで頭を抱えていた思い出があります。
本記事を見て、家族介護の大変さや、家族介護への理解を深めていただければと思います。
家族への介護が必要となった場合に、初めに何をしたらよいか?
ご家族(要介護者)の容体や病状を把握
これから介護を行っていくにあたり、あなた自身だけではなく、まわりの方や専門家等にサポートやアドバイスをもらったり、相談する事もでてきます。
自分以外のサポートしてくれる方々へ、正確な情報を伝える事が、適切なアドバイスやサポートを受けるには最も重要なポイントです。その為、ご家族(要介護者)の容体や病状の理解や把握をする事が、まず第一歩となります。
以下3点が、ご家族(要介護者)への介護を行う上で重要となります。
家族(要介護者)への介護にあたる前に、まず上記3点の把握や理解をしておきましょう。
家族(要介護者)を介護をする上で、実際に直面する可能性がある事態
ご自身の環境の変化の把握
家族(要介護者)への介護という事は、ご自身の時間が削られたり、制限されます。その中でも特に、仕事環境には大きく影響がでてくるかと思います。「親の介護で会社を辞めなければならなくなった、出勤時間が大幅に変わった」等はよくある話ですが、仕事をしなければ生活ができないので、「仕事」と「介護」をうまく両立させる事がポイントになってきます。
介護保険を使用して利用できるサービスや施設について
ご自身の介護だけでは負担が大きく、対応できない時などに、介護保険を使用して利用できるサービスを紹介します。
施設
- 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
- 介護老人保健施設
- 介護医療院
自宅から通って利用できる施設
- 通所介護(デイサービス)
- 認知症対応型通所介護
- 地域密着型通所介護(小規模デイサービス)
- 療養通所介護 通所リハビリテーション(デイケア)
宿泊施設
- 短期入所療養介護(ショートステイ)
- 短期入所生活介護(ショートステイ)
在宅で利用できる介護サービス
- 訪問介護(ホームヘルプ)
- 訪問看護
- 夜間対応型訪問介護
- 訪問入浴介護
- 訪問リハビリテーション
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
- 居宅療養管理指導
訪問や宿泊、通い等を組み合わせたサービス
- 小規模多機能型居宅介護
- 複合型サービス(看護小規模多機能型居宅介護)
その他
- 福祉用具貸与
- 住宅改修
- 特定福祉用具販売
介護を行うにあたり、国や市から受けれる補助や支援について
家族介護慰労金制度
家族介護慰労金制度とは、家族を介護する上で自治体から、慰労金が支給される制度です。各自治体によって様々ですが、金額にするとおおよそ10万円程度支給されます。
ただし、家族の介護をしていれば必ずもらえるとは限らず、一定の条件があります。以下に家族介護慰労金の算定条件を挙げます。
家族介護慰労金算定要件
- 1年間介護保険サービスを利用していない事
- 要介護4若しくは5の認定を受けている人を介護している同居の家族である事
- 90日以上の入院をしていない事
- 世帯が「住民税非課税世帯」である事
上記の家族慰労金制度の算定要件に、要介護4または5の認定を受けている人を介護している同居の家族とありますが、介護度が高いとそれだけ介護の負担も大きく、とても家族の介護だけでは対応できないくらいの状態なので、家族介護慰労金を得るには、ややハードルが高いと感じました。因みに私は、自分自身で介護を行っていましたが、同時に介護保険サービスも併用していましたので、家族介護慰労金は得る事ができませんでした。
申請方法については各自治体によって異なりますので、各自治体にお問い合わせください。
おわりに
日本では、介護保険制度がそれなりに整っており、介護保険を使用できるサービスが多々ありますので、それらをうまく使う事で、介護疲れやストレス、負担を軽減させて無理のない介護を行う事が、家族を介護する秘訣なのかなと思いました。