コロナの影響で現場を離れていく看護師へ、訪問看護の魅力をお伝えします!

マスクをする看護師

はじめに

2020年の2月頃から、現在進行形で世界的に影響を及ぼしているコロナにより、医療従事者への肉体的疲弊、精神的疲弊で看護師たちが離職するニュースがよく流れています。
こんな時だからこそ、病院やクリニック、病棟以外の場所でも、看護師が活躍できる訪問看護の魅力をもっと知ってほしいと思い、医療従事者や関係者皆さまへ訪問看護の魅力をお伝えします。

訪問看護ってどういうサービス?

訪問看護というのは、一般的に障害や病気を持った方々が住み慣れた地域やご家庭で、その人らしく療養生活を送れるように、訪問看護ステーションの看護師等が生活の場へ訪問して看護ケアを提供し、自立への援助を促することで療養生活を支援するサービスです。
わかりやすくいえば、患者(利用者)様がご自宅でなんらかの処置や支援が必要な際に、看護師たちが、患者(利用者)様のご自宅で処置やケアを行いに訪問します。

訪問看護に対して看護師が持つイメージ

一般的に、訪問看護に対して

・年齢層が高い

・病棟看護師と比べ、ある程度経験がないと対応できない(敷居が高い)

・プレッシャー(責任)が重い

等といったイメージが持たれていると思いますが、近年ではそのイメージが変わりつつあります。
確かに訪問看護は、主に30~40代の方達が活躍されており、病院やクリニックと比較すると、どうしても年齢層が高く見られがちです。しかし20代や若い看護師も年々増えつつあります。
その背景として、訪問看護というサービスが浸透しはじめ、この高齢化社会において、今後訪問看護ビジネス(在宅看護)はますます規模が大きくなります。その為、訪問看護事業所側も、若い人材確保にはとても注力しています。具体的に、事業所内での研修制度、患者様の問題や課題点をみんなで共有するような体制作り等、若い看護師の方でも安心して働けるような仕組みを作っています。

訪問看護のやりがい

訪問看護は自らの足で利用者宅へ向かい、(基本)マンツーマンで処置やケアを行います。その為、より親身になって利用者様の気持ちや状況を考えることができ、それが看護スキルはもちろんの事、コミュニケーション能力等といった人としてのスキルアップに繋がり、そこにやりがいを感じている看護師も多くいらっしゃいます。
また、病棟での看護とは違い、訪問看護はある程度の自由度があります。例えば、お子さんの送迎でシフトを変更してほしい時など、病院やクリニックに比べて柔軟に対応していただける訪問看護事業所は多いかと思います。
待遇面では、訪問件数でのインセンティブ手当を導入している事業所も多いです。

訪問看護の抱える問題点

オンコールについて

病院には夜勤があり、訪問看護には基本夜勤はありません。代わりにオンコールという制度が存在します。病院の夜勤が、労働基準法のもと労働時間とみなされるものに対して、訪問看護のオンコールは法律上の定めがなく、労働時間とみなされない事業所が大半です。
その為、
日勤→オンコール対応→日勤
というようなシフト等、休みという休みが取れなくなったりもします。また、前述したようにオンコール時間は労働時間とみなされない為、待遇をオンコール手当としている事業所が多く、その相場がだいたい2,000~4,000円あたりとなっています。(オンコールが鳴り、出動した際は別途手当が付く事業所が多いです。)
夜勤に比べると、オンコールは自宅で持てますし、鳴らなければ負担はほぼほぼありませんが、労働時間とみなされないことから、「待遇面が劣る」、「休まらない」などといった問題もあり、現状は、オンコールに対してネガティブなイメージを持たれる方が多いかと思います。

さいごに

この高齢化社会において、訪問看護は年々需要度が増しています。
訪問看護をまだよく知らない方、訪問看護に壁がある看護師の方や、このコロナ禍で疲弊してしまい現場を離れた看護師の方が、訪問看護に対して少しでも目を向けていただけたら幸いです。
執筆者
中村真也
ブライトライフ株式会社 代表取締役中村真也

聖路加国際病院のオペ室で看護師として3年間勤務後、千葉県流山市で訪問看護事業を立ち上げ、2年後には埼玉の大宮で事業展開。2021年現在は3事業所と、1サテライトを運営しています。