習い事の人気ランキングの上位に常にランクインしている英語教育。
英語教育において何を求めますか?
実は英語教育には語学を習得する以外に大事な事があるんです。
英語はどの程度話せるようになるのか?
それでは子どもを英語教室に週1回通わせたところで英語は話せるようになるのでしょうか。
答えはNOです。
これは日本語を習得してきた過程から考えてもわかるように、日常的に英語を使っていない限り英語をペラペラ話せるようになるのは一般的に不可能に近いと思います。
それでは英語教室に通うことで何が習得できるのでしょうか。
英語教室に通って習得できることとは?
まず、英語に対する苦手意識がなくなります。
小さいうちから英語に慣れ親しむことで本格的に英語の教科が始まった時にすんなりと受け入れることができるようになるでしょう。
でもそれだけでしょうか?
英語教室に通って習得できる最大のメリットは、EQを高めることができる点だと私は思います。
EQとは一体何?
EQとは日本語でいう「こころの知能指数」のことで、現在の社会においてIQ(知能指数)よりも大事だと考えられているそうです。
このEQを伸ばすのに英語教育は最適だと考えます。英語を学ぶということは言葉を習得するわけですからコミュニケーションが欠かせません。簡単に言えばコミュニケーション能力がある人は英語が話せなくても、英語を話す人とコミュニケーションが取れるのです。
反対に英語の文法は完璧に習得していてもコミュニケーション能力が低い人は、英語を話す人を前にすると固まってしまうことが多いのです。
EQが高いとどうなる?
人を思いやったり、気配りができたり、何事もポジティブに進められると言われています。社会生活においても求められているのはIQよりもEQと言うほど重要視されています。EQを小さいうちから高める訓練をすることで、実生活の人間関係において効果を発揮し、トラブルに巻き込まれにくくなったり、周りからの援助を自然に受けられるようになっていくでしょう。
英語教育でどうやってEQが高まるの?
では実際どうやってEQが高まっていくのでしょうか。
幼児英語教室は、歌を歌ったり簡単な英単語を覚えたり発音したり、絵本を聴いたり…英語を使う以外は幼稚園や保育園でやっていることと似ています。ですが言語が違うだけで子どもたちはとても頭を使うのです。
英語教室ではほぼ英語でレッスンが進められていくので、先生の表情やジェスチャーや口調などを見て何をするのか考えていかなければいけません。この相手の欲求が何かを考えることがEQを高めるのに大事なことなのです。
例えば英語で駅までの道を聞かれたとします。EQが高くないと英語が話せないからとそのまま立ち去ってしまったり、教科書どおりの英語を話そうと必死になってしまいます。EQが高いと、英語が話せなくても相手の「駅に行きたい」という気持ちを最優先に考え、自分のできることを模索します。これは英語に限ったことではありません。他の言語でも同様な結果になるでしょう。
この違いが社会生活においてとても重要なのです。
そして何よりも自ら発言する場が多いこと。学校に入ると受け身の授業がほとんどになり、自分の意見を求められる場が減ります。いざ意見を求められたり、自分の考えを発表する場に立つと緊張して固まってしまったり、頭の中が真っ白になってしまったりする人も多いでしょう。英語教室では先生と生徒の距離が近く、先生からの質問に生徒がどんどん答えたり、疑問に思ったことをその場で聴くことができるので、みんなの前で発表するということを自然にできるようになるのです。
「人に対してオープンに接することができる」「相手の欲求を読み取ることができる」こういった簡単なようで難しいことが、小さいうちに自然に身に付いていくのが英語教室のメリットだと私は思います。
通信制の英語教室より通うタイプの英語教室を
英語は使わなければ忘れてしまうけれど、人と接して学んだことは残っていきます。
特に言語は相手がいなければ成り立たず、コミュニケーションなしでは取得できないものなので、実生活において英語を使う環境になければ、通信制の英語教室はあまり効果のないように思います。
まして子どもが小さいうちに通信制の英語教室を利用するとそれを進めていくのは親次第となり、EQどころか英語も身に付かずに終わってしまうということもありえるかもしれません。
おわりに
いかがでしたか?
子どものうちは吸収も早いので、せっかく言語を習得するならそれに欠かせないコミュニケーション能力もしっかりつけて、実生活にも活かせるようにしてあげたいですね。