今や気軽にいつでもどこでもコーヒーが飲める時代。アクセスしやすい場所にあり、開放的で明るく気軽に入りやすい。そしてコーヒー1杯の値段も200円~250円の安めの値段設定。
そんなセルフサービスカフェチェーンの魅力を掘り下げていこうと思う。
セルフサービスカフェとは
お客がレジで注文をし会計を済ませ、頼んだ物を自分で席まで運び、飲み終わったら後片付けをするというスタイルをセルフサービスカフェという。ではこのようなスタイルはいつから生まれたのか、セルフサービスカフェチェーンの歴史を見てみよう。
セルフサービスカフェチェーンの歴史
1980年に「ドトール」がオープンしてから、セルフサービス式の外資系カフェが続々参入し、全国各地に広まり、そのサービス形態が定着していくこととなった。
「スターバックス」「タリーズ」「シアトルズベストコーヒー」はアメリカ合衆国ワシントン州シアトルを中心に発展したもので、シアトル系コーヒーと呼ばれており、日本でも馴染みの深い店になっている。
大きな特徴はカップサイズが大きめで、コーヒーにシロップやミルクなどを入れたアレンジコーヒーが主流となっている点だ。中でもスターバックスは、テイクアウトと歩き飲みが可能なスタイル(シアトルスタイル)でシアトルスタイルカフェ・ブームの火付け役となった。その後同業他社による同様のスタイルのコーヒー店が急増し、日本でもこのスタイルのコーヒーチェーン店は瞬く間に広まった。
そして間を空けて登場したのが「ブルーボトルコーヒー」。味を最優先にした淹れたてのコーヒーを提供するコーヒーチェーンだ。
1杯ずつ丁寧に入れられたコーヒーは決して安くはないが、そのコーヒーに対する姿勢とこだわりに、人々は魅了されている。そして驚くことに、創業者がモデルにしたのは、日本の純喫茶なんだとか。
東京都内に6店舗と店舗数こそ他のセルフサービスカフェに比べて少ないが、その勢いはコーヒーの第3の波と例えられるほどだ。
ではなぜこれほどまでにセルフサービスカフェが広まったのか。次にセルフサービスカフェの魅力について見ていこう。
セルフサービスカフェの魅力
セルフサービスカフェというこのスタイルの最大のメリットは、「従業員の人件費を抑えることができる」「大きな店舗スペースが不要なため家賃を抑えられる」ため、お客は高品質なコーヒーをリーズナブルに購入できる点だ。店側は、回転率を重視することによって利益を生んでいる。
また、駅から近い、大型ショッピングセンターに併設されているなど、アクセスしやすい場所にあり開放的で入りやすい雰囲気も良さの一つだといえる。
お店自体のスペースはさほど大きくないお店が多く、店内が満席になることはよくある。
しかしフルサービスカフェのように、待ったりあきらめたりしなくても、テイクアウトして好きな場所でコーヒーを楽しむことができる。そう、自分で飲む場所を選択できることも大きな魅力となっているのだ。
ドライブスルータイプの店舗も増え、駅や都市部周辺だけでなく郊外においてもますます利用しやすくなった。
そして期間限定商品も魅力の1つだ。「今度は何かな?」と思わずチェックしてしまう人も多いのでは。入れ替わりのスパンもちょうどよく設定されており、もう1回飲もうと思ってお店に行くと次の商品に入れ替わっていることもしばしば。気軽に入れる店だからこそ、人々を飽きさせることのない様々な工夫が隅々にわたって施されている。急成長を遂げ一時は飽和状態かと言われたセルフカフェチェーンだが、次なる波はやってくるのか。店員がいない完全セルフサービスのカフェThe Vaultが全米で話題となっているようだが、こういった革新的なサービスが日本にやってくるのもそう遠くはないかもしれない。
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